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口をパクパクさせながら言葉を失っていると、
優斗がぶっと吹き出した。
「分かったよ、何もしないよ」
「ほ、本当?」
「たぶん」
「たぶんって……」
でも手だけは繋いだままでいさせて、と言って優斗は目を細めた。
小さく頷くと、優斗はハァーと上を向いて大きな声を出した。
そして布団の上からポンポンと私の肩を叩くとそのまま目を瞑ってしまった。
私の肩には優斗の手が乗ったまま。
この体勢って、抱きしめてることにならないか?と思いながらも私も目を閉じた。
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