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それから毎日レシピ本を見て、試作品を作ってみて、本番はママにレクチャーしてもらって、
「出来たぁ……」
バレンタインの前夜、桐嶋さんに渡すチョコレートケーキを作った。
ラッピングも色々とお店を見てまわって、何とかイメージ通り上手く出来た。
そっか。
今までみんな、こんな風に大切な人のことを思い浮かべながらバレンタインを迎えるんだね。
大切な人への贈り物を考えている時間は、決して無駄な時間なんかじゃないんだ……
完成したプレゼントを幸せな気持ちで眺める。
そして、バレンタイン当日。
桐嶋さんのマンションに来た私。
手には昨日受け取った、桐嶋さんの部屋のカードキー。
１９時頃に帰宅するから、先に入って待っててって言われた。
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