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「やだ……っ、不意打ち過ぎます……!」
「でも、可愛く撮れてますよ」
「そういう問題じゃなくて―…っ」
「大丈夫。僕しか見ないから。こんな可愛い彼女、他には勿体無くて見せられません」
「っ」
もう、桐嶋さんったら……
でも、“カノジョ”っていう響きが、くすぐったいけど良いなって思ってしまう。
桐嶋さんは、パスタやピザが入った袋からフォークを取り出して、
「では、いただきます」
と、口にしたものの……
「?」
フォークを持ったまま、止まってる。
「どうかしましたか……?」
「いえ……いざ食べようとすると、勿体無くて……」
「でも……食べてください。一生懸命作りましたから……」
勿体無いって言ってくれるのは嬉しいけど、やっぱり食べて欲しい。
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