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“こんやくゆびわ……”
とってもキレイな響き。
ますます私の瞳が輝く。
何時か……私にも何時か、婚約指輪を贈ってくれる素敵な男性が現れるのかな、って。
パパとママみたいに、甘い甘い愛に満たされた生活。
子どもながらに憧れて、夢見ていた。
だけど―…
それはもう、“幼い頃の憧れ”でしかない。
“今”
今の私は―…
“恋”なんて気持ち、要らない。
“彼氏”なんて必要ない。
“好き”だとか、“愛”だとか、そんな感情、別に要らない。
“婚約”
“指輪……?”
そんな甘ったるい単語なんて論外。
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