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興味なんて―…
「ないです」
「え?」
「興味ないです」
ついさっき、他校の制服を着た男子高校生に学校から帰宅する途中で引き止められ、告白というものをされた。
きっぱりと自分の気持ちを伝えて、立ち去ろうとすると、
「ちょっ……櫻井さん、待って!」
男子高校生は慌てて私の手首を掴んできた。
「いや~、さすがにそれは即効過ぎるでしょ?」
先ずは、連絡先を交換しようよ、
なんて提案をしてくる男子高校生に、
「嫌です」
私は即効で返事する。けど、
「なら、せめてメアドだけでも―…」
と、なかなか諦めてくれない。
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