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一緒に持ってきたグラスにジュースを注ぎ、半分くらいまで一気に飲む。
よし。
気分を入れ替えて、勉強を始めよう。
そう思って、鞄から英語のテキストを取り出し、パラッとページを捲った瞬間、
コンコン、
ドアをノックする音。
そして、直ぐにドアが開き、
「愛果、おかえりー!」
そう言って、元気よく部屋に入ってきたのは双子の妹の愛実。
「珍しいね……愛実が私よりも早く帰ってるなんて」
「うん。今日はね、授業お昼までだったから」
「そう言えば、ママは?」
「理沙子おばさんと出掛けるから、遅くなるってー。あ、ママがおやつにフルーツケーキ焼いてるけど、いる??」
「……お腹すいてない」
私と愛実は中学校までは幼稚舎から大学までエスカレーター式で進学できる同じ学校だったけど、高校からは別々の学校に通うことになった。
私は大学受験を見越して、更に偏差値の高い今の高校に進み、愛実は中学三年の時に好きになった男の子を追いかけて、また別の高校に。
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