オープン・ポジション

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そのうちグラスの中身は消えていき (さすがに一杯で帰るのも失礼だし、気にするのも馬鹿々々しいな。) 二杯目は少々値の張る国産ウイスキーを指定した。 「ウイスキーがお好きなんですね」 「っていうわけでもないですけど。 明日は休みなんで今日しか飲めないんです」 「お仕事は何を?」 「ダンサーです。 酒の残ったままじゃ踊れないので」 「あぁ、それで姿勢がピンッとなさっているのですね」 椅子に背中を預けずに座っていた姿勢を指され苦笑い。 まだ緊張してるように見えたかもな。 「職業病ですよ」 「素敵なことです」 、
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