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二度目なんだし断わられはしないだろうとはおもっても…期待していた展開はまた訪れなかった。
翌朝も連絡先など交わすことなくサヨナラ。
自分から尋ねようとはしなかった。
聞くことをしなかったのは、多分、聞いてこなかった相手と同じ理由だと思う。
(…ま、この程度ってことか。)
妙に納得して追う様にチェックアウトし家の布団にダイブしたのは午前中。
清潔なベッドで好みの男に抱かれて眠るよりもよっぽどリラックスできる。
「あー…眠い。」
沈む枕に頭を押し付けながら、余韻の残るレオのことを考える。
彼はクラシックな男だ。
スマートで紳士的で毅然とした態度の奥からはむせ返りそうなほどに色気がある。
だけどどこか作り物みたいで人間味には欠ける気も…する。
映画の中の人物や、
読んだことはないけれどハーレクイーンのヒーローみたいな感じ。
まあ…現実味の無い存在、だな。
夢物語の、あのままの…イメージマネキンっていうか、…人形だな。
血の通った人間味が無いんだ。
お行儀よく決まったセリフをただパターン通りに喋ってる感じ。
それでも行為のみでいえば相性はとてもいい。
だから次を期待したし、叶って有頂天にもなった。
できれば確保しておきたい人材、けれども…定期的に会う為に連絡先を持ち合うというというのはちょっと…なぁ。
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