第1章「予言者と共に」

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このセイレーンには、惑星政府が存在し、政府によって行われるものは主に惑星環境の変化によってセイレーン人が被害をこうむるのを、最小限に抑えるということであった。 惑星セイレーンは常に激しい変化を起こす星であったからだ。 それは入り組んでいて移動する大陸と海流がうねる海、火山と新たな島、気温の寒暖差の激しい領域、天候不順になりやすい地域・・・ 等々、惑星規模で全体を把握する政府がなければ、セイレーン人はすべて滅んでいただろうという、現実の為に惑星政府が設立されたのだ。 このような理由で、セイレーン人は、土地を所有するということを放棄した。 100年の間に人々は必ずといってよいほど、大移動を経験していた。 セイレーン人の寿命は150年。 多い人は、2回も大移動を経験していた。 それらを統治するのが惑星政府だった。 そしてそれに並ぶ組織が他に3つ存在していた。
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