第1客【美溶液】

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『いつまでバカ面晒している気っ!?アンタ お客なんでしょ!?さっさと欲しいモノ選んで とっとと帰ってよ!居座られたら迷惑だわっ』 座っていた場所からピョン♪と飛び降りて 更に奥へと歩いて行く。清香は自分の手を見つめ さっき触った頬の感触を思い出すー・・・ 確かに血の通わない、陶磁器の冷たい感触だった 『シシィ、お客様に対して失礼な態度は 改めなさいと何度も言っているでしょう?』 店の更に奥にあるカウンターから男性が出てくる 柔らかな物腰に、洗練された仕草…まるでお伽噺 に出てくる王子様か貴族のような仕草で恭しく 頭を下げる。今まで見た事もない程の美形だ!
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