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漆黒の長い髪を後ろで一つにまとめ、刻印の
入った金ボタンに、黒いベルベットの三つ揃えを
優雅に着こなす青年。この店の店長だろうか?
『当店の店員が失礼を致しました。私、この
コウフク堂の店主をさせて頂いているクロウと
申します。どうぞお見知りおき下さいませ』
眼鏡の奥で、紫色の瞳が優しく揺れる。
その笑顔につい見惚れてしまうが…2人の日本人
ばなれした容姿に、思わず言葉が口をつく
『あの…お2人は外国の方ですか?日本語が
とてもお上手なんですねっハーフとか!?』
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