その1

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結局、助けた女の子のお家で 夜ご飯をいただくことになりました。 「ホントにありがとうございました! 私、楓(カエデ)っていいます!」 「あ、五十嵐 真琴っていいます」 楓ちゃんかぁ。 以外と和風な名前だったな。 「その制服、ここの近くの高校のですよね?」 「え?あーはい、そうです」 「わぁ!私の兄もその高校にいるんです! 高校2年生ですごくカッコよくて 頭も良くて運動もできて!!」 お兄ちゃんが大好きなんだなー(●´ω`●) いやー、見てて癒されるなぁ。 んん?? ちょっと待て。 「えと…楓ちゃん、年って」 「はい!14歳です!」 年下でこの美貌ーー。_| ̄|○ガクッ 「ですから、真琴さん! 私なんかに敬語はやめてくださいね!」 「あー、あははは…」 でも、憎めないくらい可愛いから許しちゃう。← 「楓ちゃんのお兄ちゃんと同じ学校なら もしかしたら学校ですれ違うかもしれないねー」 「そうですね! あ、そろそろ着きますよ!」 どんなお家かなー? きっとお城みたいな純白なお家なのかなー☆ 目の前の角を曲がって少し歩いたところに見えたのは、それはそれは立派なお家……。 「着きました!ここです!」 「………(・◇・)」 純白なお家……ではなかった。 私が見た家は 超日本って感じなデカイ屋敷でした。 立派な木の門 大きな瓦が立派な二階建て どこまでが敷地なのかわからないくらい広い庭 てか、日本庭園? そして……なによりビックリした。 なぜなら その立派な門の横には "蜷川組"と書かれていたのだから。
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