その1

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なぜ私がこんなにも怖い人と こんな会話をしているか? 誰が好きでこんなヤバイことするか~!! 遡ること1ヵ月ほど前のこと。 ──── ─────── 「彩!ヤバイよ! 私らまたクラス一緒!」 「またー?そろそろ真琴飽きちゃった」 「ひどっww」 「冗談(笑)真琴ちゃんと一緒。わーい」 「すごい棒読みだよね(笑)」 高校の入学式で 外に張り出されたクラス表を 私ら五十嵐 真琴と 小学校から一緒の親友、神崎 彩(カンザキ アヤ)と見ていた。 「ついに真琴もJKかー あ、写真撮ろ!」 「撮るー!」 「はい♪撮ってー♪」 「はいはーい」 自分のスマホを取り出し 内カメで写真を撮った。 「いやー、真琴がいれば自撮り棒とかいらないね」 「それって褒め言葉として受け取っていいの?w」 中学校のときからすでに 私の身長は168cmまで伸びていった。 女友達からは 腕も足も長くて羨ましい! とか言われるけど 男友達からは巨人とか言われる。 軽いコンプレックスでもある。 そしてもっと言ってしまえば 私の第一印象、男らしい、らしいww 髪は親譲りの焦げ茶で 伸ばすのが面倒でずっとショート。 制服のスカートよ下には ショーパンは当たり前。 運動がとにかく大好きで 球技でも体操でも柔道でもなんでも来い! って感じ。 彩と他愛のない話をしながら 1年の教室へ向かう。
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