その1

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「はぁ…真琴に期待した私が馬鹿だったよ…」 「さっきから彩さんひどいっす(泣)」 それからまたしばらく話して 気がつけばもう夕方になっていた。 「じゃーねー、また明日ー」 「まったねー」 家の方向が見事に反対方向の私達は途中で別れた。 私の家は普通の一軒家。 お父さん、お母さんと3人暮らし。 「ただいまー」 ……って、今いないんだった。 お父さんはテレビのカメラマン。 お母さんはアシスタント。 テレビ関係の仕事をしているから ほとんど家にはいない。 今日の入学式だって ──────── ──────────── 「真琴おおおお! 今日入学式行けなくてごめんねぇぇぇ(泣)」 「お母さん…、仕事だから仕方ないって…」 「真琴おおおお!! お父さんは売れないお笑い芸人より真琴の入学式を撮りたかったよぉおおおお!」 「……(´?ω?`)」 「ちょww引かないでww お父さん泣いちゃう!!」 ──── ──────── こんな感じの家族です。(笑) 2人ともちょっとおバカさんだけど 私はお父さんとお母さんが大好き。 どんなに忙しくても どんなに日にちがたっても 帰ってきてくれるから大丈夫。 今日から1週間撮影でいない。 「…さーて、何食べよーかなー?」 こうゆう生活をずっと続けてるから 料理は一通り出来るようになった。 冷蔵庫を開けて中身を確認。 「あちゃー、買いに行かきゃダメだなぁ」 見事にスッカラカン! 今日はコンビニ弁当にしようかな。 財布を持って 家の鍵をかけて制服のまま家を出た。
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