0人が本棚に入れています
本棚に追加
/4ページ
醒めきった心に宿された 確かな感情
傷付き慣れ 愛され慣れぬまま
私は抱く希望をあなたに
縋りついた,それは――「叫び」
嗄れ満ちた声で呼んだ
甘い記号は淡い記憶の果てに
溶けて結び付いた
確かめられることと,確かめる術の無いことを
確かめられずに廻れば
身元不明の秘密が舞って眠る
その夢に過去に逢いたくて
私すら救えなかった私を
誰かを救いたかった私を
他人になりたかった私を
受け止められる人は,存在しないと思っていました
ひんやりとした温かさの中へ
おやすみなさいと手を振れば
あなたは優しく笑っていたから
私は私になれますでしょうか
記憶 秘密 そして約束が
お互いを未来で救い合うのなら
あなたの声無き叫びに耳を澄まし
次は私が
最初のコメントを投稿しよう!