第1章

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彼、澤野隼人は完璧だ。 「はい、ゆかりさんどうぞ」 「あ、ありがとう」 今日は彼の家での鍋に招待された。始めから準備をし、こうして椀にまでよそってくれた。 よそってくれた椀を見て、驚く。 椀の中は小さな鍋のようになっていて、鶏肉、白菜の芯の部分、葉の部分、えのきの量までバランスが良い。 それらを口に入れて、さらに驚く。ただの寄せ鍋のはずなのに美味しい。今までの食べた寄せ鍋なんて比にならない。 会社でも完璧で、そしてここまで完璧だと、もう欠点なんて無いのではと思えてくる。 .
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