第1章

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「ゆかりさん、お味はどうですか?」 「は、はい、とっても美味しいです…」 「それは良かったです」 美味しいのは当たり前と鼻にかけず、にっこりと笑う。 彼は同じ社内でもスマートに仕事こなし、完璧に仕上げる姿と整った容姿も相成って彼はいつだってモテモテだ。 それに引き換え、私は大きなミスこそしないものの小さなミスは毎日のようにしてしまう。 こんな完璧で女性になんて困らないはずの彼が、同じ社内でも冴えない私を自宅へ招いた。 考えれば簡単。私も軽い女だと思われたからに違いない。 .
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