DNA

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彼女は料理も上手で家事も手を抜かないとても出来た女性だ。僕は彼女の息抜き役も買って出て家事もこなした。 この人を失ってしまうと僕の描いた結婚生活が崩れてしまう。 いくつも結婚相談所に登録して、ようやく巡り会えた希望通りの女性なのだ。 生活は順調にいっていると思っていた。 何も不満などないと信じて疑わなかった。 今夜に限って彼女は何か言いたげで、普段と少し様子が違う。 食事が終わってベッドで話を聞いてあげよう。そう思い早めに食事を切り上げ先に彼女を風呂へ入れた。 同僚が新婚旅行の土産にくれた沖縄土産の泡盛の酔いが少しだけ気分を良くしていた。 ふと思い立ち浴室にいる彼女の元へ向かった。
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