DNA

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「たまには一緒にいいだろ。」 そういうと飛び出した私を優しく抱きしめた。 私の濡れた肌が彼の肌を濡らす。 そのままキスで私の抗議をふさいだ。 マズイ。 脱衣籠の検査薬で頭がいっぱいだ。見つかってはいけない。 どうにも出来ず、彼に身体を預け浴室へ誘おうとした。 彼は気が変わったようで一旦唇を離し、私の身体を片手で抱いたままタオルに手を伸ばす。 「やっぱり寝室で。」 あっという間だった。 タオルに引っかかり、検査薬が落ち床で乾いた音を立てた。
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