私の彼は

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私の彼氏、ムハンマド・アブドゥル・ランは純血のバングラディッシュ人。 日本に来て10年になる彼は驚くほど日本語が流暢。しかも母国語のベンガル語と英語の他に中国語とフランス語まで話せちゃうすごい人。 でももっとすごいのは、来日してからすぐに貿易関係の会社を立ち上げて、わずか数年足らずで何億ものお金を稼いじゃってる事。 今でも経営者でありながら、現場では第一線で活躍している将来"超"有望なビジネスパーソンなのです。 それだけでも申し分ないのにおまけに容姿端麗ときた。 彼女のひいき目を抜きにしても彼はどっかの国の王子様にしか見えない。 バングラ人は堀が深くてつり目でちょっとキツイ顔の人が多いけど、それゆえフワッとした優しい笑顔に多くの女性は一瞬でくらっときてしまう事間違いなし。 私も彼の"悩殺スマイル"に撃ち落とされたのであります// 付き合いたてのころは、彼がイスラム教を強く信仰している事や、とても繊細で、感情の波が激しい印象があったので、そういう部分と上手に向き合えるか不安だったけど、付き合って2年になる今となってはそんなのは全然気にならなくなっていた。 むしろ彼は「ミサトさんはすごく可愛い」といつも言ってくれて一途に私を愛してくれる。 デートの時も私が歩き疲れたら「休憩しようか」といってくれるし、私が寒そうにしていたら黙って自分の上着をかけてくれる。 そんな紳士的で優しく、たくさんの愛情を注いでくれる彼に不満をなどあるはずもない。
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