彼の欠点

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「ん~中々直らないねー。」 私達はピザを食べながら"彼の欠点"について話していた。 「ごめん、直す努力をしてるんだけど…」 日本語がとても上手なのに、何故かザ行だけは上手く言えないらしい。 これもベンガル語の発音のクセなのかな?? まぁ私は可愛いから、今のままでもいいと思うんだけど、日本人の友達にめっちゃ笑われるから、彼はどうしても直したいらしい。 もちろん彼女の私としては、出来る限り協力はしてあげたい。 「そしたら練習しよっか♪」 「はい!」 「ピザ。」 「ピ"ジャ"」 「ピ・ザ」 「ピ・"ジャ"」 「んー…ここは?」 「ひ"ずぃ"(肘)!」 「じゃあここは?」 「ひ"じゃ"(膝)!」 「ざるそば!」 「"じゃ"る"しょ"ば!!」 「「……」」 何か悪化してる気がする… 「今日はもう辞めとこうか…」 「ごめん…またちゃんと出来なかった…」 「ううん!少しずつ出来るように頑張ろ♪」 彼の欠点を克服する為には一筋縄ではいかないみたい。
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