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それから1ヶ月後のある日、私達がいつもの様にデートをしていた。
「ごはん何食べようか~」
「ミサトさん!あれ行きましょう!」
ランが指を指したのはお蕎麦屋さん。
「お蕎麦か~!いいね♪じゃああそこにしよう!」
私達はお蕎麦屋さんに入った。
メニューを広げると、カレー南蛮、鴨せいろ、天ぷらそばなど様々なメニューがあった。
私はどれにするこ迷ったけど、初めていくお蕎麦屋さんはまず"ざる"か"もり"を食べるのが基本と誰かに聞いた事があったので、ざるそばを食べる事にした。
「じゃあ私はざるそばで!」
「僕も"ざ"るそば!」
あれ??何かいつもと違うような…!!
「え~!!?」
「どうしたのミサトさん??」
「ランバイ!!今のもう一度言ってみて?」
「え?どうしたのミサトさん!」
「じゃなくてその前!!」
「えーっと…僕も"ざ"るそば!」
!!!
「ランバイ!"ザ行"が言える様になってるじゃん!!」
「…あ!本当だ、言えるようになってる!」
「いつから言えるようになったの?」
「わかんない。でも毎日練習した!」
「すごいじゃん♪やったね!!」
私はランの手を取り、ランのクセがまるで自分の事のように喜んだ。
「ピザ!」
「ピ"ザ"!」
「ひざ!!」
「ひ"ざ"!!」
「ざるそば!!!」
「"ざ"るそば!!!」
「すごいすごい!本当に完璧だね♪♪」
私はまるで犬をあやすように彼の頭をぐしゃぐしゃと撫でた。
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