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「この先で告白してくれたの覚えてる?」
小走りに先を行く彼女に頬を緩ませながら追い掛けた。
「懐かしいな」
あの日のまま…
俺等が始まった時のまんまだ。
「…幸せ」
あぁ
「これからもずっと一緒だよ」
そうだな
柔らかな手を握れば、忽ち頬が紅に染まる。
「行こう」
煙が天高く立ち上る秋空。
鰯雲に紛れるかの様に高く高く。
迎えに来てくれた婆さんと一緒に
行くべき場所を真っ直ぐ進む─
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