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部屋の前まできたが体は中に入るのを無意識に拒絶しているかのように重たい。
・・会いたくない
ドアを見つめたまま時間が過ぎていく。
「こんな所で何をされているんですか?天帝様」
突然、後ろから声が聞こえた。
振り返ると、予想どうりの顔にため息が出る。
「亜季・・・・」
「マスターから呼び出しですか?」
「ええ」
「フフフ。わたしもですよ」
「・・・・うそ」
あまりの驚きに声を失った。彼がマスターに呼び出されたことなんていままでなかったのに。
「本当です。マスターがお待ちですそろそろ行きましょう」
(奏、大丈夫なにかあっても必ず守るから)
「!!」
久々に名前で呼ばれ嬉しさを隠せない僕は表情を崩した。
このあと何が起こるのかも知らずに・・・・
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