第1章

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1ヶ月前 僕、福見吉武(ふくみ よしたけ)に彼女ができました。 彼女の名前は花澤美花(はなざわ みか)。 しかも、学校中ヒロイン的な存在で、後輩から先輩、先生方にファンが多くいるほどの人気ぶりだ。 勉強、スポーツ、文学、美術、茶道、歌に殆どの楽器は一度覚えると、それらを頭の中で応用して自分のものにしてしまうほど。 それらの殆どで全国優勝し、賞を総なめにしてしまうんだから人気な訳だ。 他の噂では、芸能業界までも彼女を獲得しようと日々付け狙っているとか、いないとか。 そんな彼女に誰も近寄らないのは何故だろう?と思い、同じ花澤大好きな友人に聞いてみると、 「自分とつり合う男でないとダメらしいぞ。だから、彼氏もいないそうだ。 そりゃ、花澤みたいな完璧とつり合う男はいないだろうな。」 殆どの男子がそんなレベルに到達していない、・・・というか到達できないのが現状で、皆最初から諦め、ファンクラブ結成で見つめていく側にまわってしまうようだ。 僕は、初めから諦めるようなヤワなやつらとは違う。・・・バカだけど、好きという気持ちは誰にも負けない。 彼氏がいないとわかった今、中学時代から好きだった花澤さんに告白できるチャンスだ。 あんな素敵な彼女なら、彼氏の1人や2人はいるだろうと諦めていたが、やっと告白する事ができる。 そして、色んな男子の忠告を無視し、遮り、僕は花澤さんに愛の詰まった告白をぶつけた! 「花澤さん!中学生の頃から今でもあなたは僕の憧れです!今度は僕と一緒に恋の勉強をして下さい!好きです!!付き合って下さい!」 ・・・・・花澤さんは、顔を赤くして倒れてしまった。 その後、しばらく答をもらえず、会えば必ず顔を赤くして逃げ出す花澤さんだったが、 一週間後、熱でもあるんじゃ?ってくらいの赤い顔で、やっと返事を貰えた。 OKだった。・・・・すげー嬉しかった♪♪ 顔を真っ赤にする花澤さん、可愛かった。
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