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私の完璧な『彼氏』は、彼女の完璧な『お兄ちゃん』で。
彼女はスラスラと『お兄ちゃん』の完璧な所をいくつも上げていく。
上から目線の 態度と言葉。
いつも優しいお兄ちゃんはいつも『彼女』より『妹』を大事にすると、
『彼女』より『妹』を取るのだと。
つまりは例えば私と彼女が溺れていれば、彼は迷わず妹を助けるのだと、
今までもそうだったと、
鼻を上げて上機嫌に話した。
「美月ちゃんって今いくつだっけ?」
「え?あなたより2つ下だけど…それが何?」
話を遮られ、あまつさえ全く関係ない質問を、笑顔を崩さずに問いかける私に向けた険しい表情。
さすがは完璧な彼の完璧な妹。
その表情さえも、全く不快な気持ちを起こさせず、むしろ彼女の美しさが際立つような気がした。
「そんなに『お兄ちゃん』が……好き?」
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