★シータの憂鬱(シータ×??)

3/4
568人が本棚に入れています
本棚に追加
/201ページ
「ん・・・っあああっ」 目の前の、青年とまではいかない若めの少年が気持ちよさそうに喘いでる。抱きかかえるような形で後ろから突いてやると大きな声でないた。気持ちいいのか、僕のを深く飲み込んでいて離そうとしない。 「・・・あ、ああんっ、イイ!きも・・・ち・・・いああっ」 よくも知らないこの少年とは、さっき路地で会った。お互いが“それ”だとわかったらすることは一つなわけで。 路地に響く嬌声。 自分の荒い息づかい。 僕はその、色の抜けた金髪に顔を埋めた。 (安っぽい香水のにおい・・・) ルトに面影が似ていてつい選んでしまったが、口を開くとどんどんルトから遠ざかっていく気がして。 僕はおもむろに左手で彼の口を塞ぐ。中からくぐもった声が漏れた。 「・・・っふ!う、んんっ!!」 少年が気持ちよさそうに腰を動かす。 (・・・・はあ) 心の中でため息をついた。 きっとルトはこんな風に喜ばないだろう。・・・嫌がって嫌がって本気の憎しみを向けられながら・・・僕ので突かれるんだ。泣きながら声を殺して。 「・・・・っ」 ルトの嫌がる顔を思い描いたら、僕のそれが一回り大きくなった。 (嫌がる顔って、いいよね・・・やっぱ) 「いっ・・・!あ、おっき・・」 「・・っはあ・・―はあっ」 「っも・・・!むり、んんんんっ」 少年の口を塞ぐ手の中から限界を伝える言葉が届く。自分も余裕がなくなってきたので腰の動きをを早くし、終わらせようとする。連結部分から聞こえてくる卑猥な水音が激しくなっていった。 そして、少年の体が弓なりにそらされ、ブルブルと震えた。 「あ!あああっ!いっ・・イクっ!!!んんんっ――ああああああっ!!」 「・・・ーっ!!っは・・・くっ」 強い力で締めつけられ、限界だった僕のが弾けた。 もちろん少年の中に。 ドクっドクっと流し込んでいく。 体をビクビクさせてる少年を抱きかかえ、自分が落ち着いたところで引き抜いた。
/201ページ

最初のコメントを投稿しよう!