568人が本棚に入れています
本棚に追加
/201ページ
「ん・・・っあああっ」
目の前の、青年とまではいかない若めの少年が気持ちよさそうに喘いでる。抱きかかえるような形で後ろから突いてやると大きな声でないた。気持ちいいのか、僕のを深く飲み込んでいて離そうとしない。
「・・・あ、ああんっ、イイ!きも・・・ち・・・いああっ」
よくも知らないこの少年とは、さっき路地で会った。お互いが“それ”だとわかったらすることは一つなわけで。
路地に響く嬌声。
自分の荒い息づかい。
僕はその、色の抜けた金髪に顔を埋めた。
(安っぽい香水のにおい・・・)
ルトに面影が似ていてつい選んでしまったが、口を開くとどんどんルトから遠ざかっていく気がして。
僕はおもむろに左手で彼の口を塞ぐ。中からくぐもった声が漏れた。
「・・・っふ!う、んんっ!!」
少年が気持ちよさそうに腰を動かす。
(・・・・はあ)
心の中でため息をついた。
きっとルトはこんな風に喜ばないだろう。・・・嫌がって嫌がって本気の憎しみを向けられながら・・・僕ので突かれるんだ。泣きながら声を殺して。
「・・・・っ」
ルトの嫌がる顔を思い描いたら、僕のそれが一回り大きくなった。
(嫌がる顔って、いいよね・・・やっぱ)
「いっ・・・!あ、おっき・・」
「・・っはあ・・―はあっ」
「っも・・・!むり、んんんんっ」
少年の口を塞ぐ手の中から限界を伝える言葉が届く。自分も余裕がなくなってきたので腰の動きをを早くし、終わらせようとする。連結部分から聞こえてくる卑猥な水音が激しくなっていった。
そして、少年の体が弓なりにそらされ、ブルブルと震えた。
「あ!あああっ!いっ・・イクっ!!!んんんっ――ああああああっ!!」
「・・・ーっ!!っは・・・くっ」
強い力で締めつけられ、限界だった僕のが弾けた。
もちろん少年の中に。
ドクっドクっと流し込んでいく。
体をビクビクさせてる少年を抱きかかえ、自分が落ち着いたところで引き抜いた。
最初のコメントを投稿しよう!