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こんなとこ、リリに見られたら死んでしまう。そうやって俺が焦っている間もザクは手を進めていて・・淡々とズボンを脱がされる俺。何故か上は服を着たまま下だけ愛撫される。
「んん!・・・んんんん??(ちょ!何するつもりだお前?)」
「いただくぜー」
そう言ってザクは、半端に立ち上がった俺のものを口に入れた。
(え!!まさか、お前それを食べるつもりじゃ・・!!?)
焦りと、寒気と、恐怖。
色々なものが駆け抜けていく。
「そんな怯えんなって、流石に噛みちぎるなんてしねーから」
「???っふん、んんん!(こ、怖いこと言うな!)」
「んあ・・・なあ、ルト。インキュバスってさ、どうやって精気を奪うと思う?」
「んん?(は?)」
何言ってんだコイツ。
突然の問いに驚く。
こんな状況で答えなんて浮かぶはずもなく、俺はただ睨みつけた。それを見たザクが笑い、俺のものを口に含みながら器用に話しだした。
(いや、頼むからそっから口を外して話して・・!!)
「インキュバス、サキュバスは夢を見させて対象者の自由を奪う。そして無防備になった現実の体からこうやって」
「――っうあ!!!」
突然、力強く握られ、擦り上げられた。急に襲ってきた快感に目の裏がチカチカする。どんどん俺のものが限界に近づいていく。
「精液を奪うわけだ」
「っっ!!!????」
にやりと笑って俺のものをくわえる。
ドクドクと脈打ち始めていて、かなりやばかった。
(やばい、このままじゃ、本当に・・・でちゃ、う!)
必死に暴れて訴える。
「う、んんん!」
「しゃーねー、声あんま出すなよ?」
「ぷはっっ!!」
やっと口から手をどけられ、肺いっぱいに新鮮な空気を吸い込む。肩で息をしながら膝の間の男を押しのけようとした。
「っはあ・・・っはあ・・はな、せ!ばか!」
「お、出てきたなー気持ちいいか?」
「っ――んん!なわけ、なっんん!」
溢れてきた先走りを舌でつつかれる。その感覚でさえ今の俺にはきつくて、拒否するはずが喘ぎ声に変わってしまう。やっとの思いで呼吸を整え、反撃に出た。
「・・・っ、でもお前、インキュバスじゃないだろ!なにがしたいんだよ・・?!」
「そのとおり。俺様はそんな安っぽい悪魔じゃねーだからまあ人間の食事だけでも死にゃしない」
「じゃあっ!!」
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