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「でも、目の前にご馳走があれば食べたくなるものだろ?」
「――うああぁっ!」
ぬちゃっと音をたて俺のものを強く握った。
堪らず声をあげる俺。
すぐに顔を真っ赤にしうつむく。
ザクはその様子を楽しそうに見てる。
「血には劣るが、これ、精液でも悪魔には十分利益がある。つーことで、そろそろ限界なんで」
「やっめ!!あ、ああんっ」
「――ん、ほらイケよ」
ザクは大きく口を開けパクリと飲み込み、頭を上下させる。
吸い上げながら動かれ涙がにじんだ。声も我慢できなくなり、自分で口を塞ぐ。
「・・・っんん!!っふ、ううっくう!!」
「我慢するなって、大丈夫大丈夫こぼさねーから」
「そういうっ問題じゃ、ああっ!」
「ほら、早くしないと誰かが来るかもだぞ~ルトっ」
「っああっや、め!!!!」
最後の追い上げとばかりに強く吸い上げられる。口から出てる部分も手でこすられ――逃げ場のない感覚が溢れ出した。
ザクの言う通り、今は真夜中じゃない。
誰か入ってくるかもしれない。
早くしないと、見られたらどうしよう。
(気持ちいい、出したい、でも、そんなことだめだ!でもでも気持ちよすぎて・・・我慢できないっ)
思考が空回りしていく。それを追い立てるように快感が押し上げてきた。確実にもう限界に近い。というか限界だった。
「いっ・・・っあ・・・だめ、だっあああっ!!」
腰が震え、
勢いよく吐き出す。
・・・・ザクの口の中で。
「――ッハア・・・・はあっ」
俺は脱力しきって椅子にもたれかかる。ザクは音をたて、それを飲み込んでいった。
(もう死にたい。)
堪えれなかった情けなさと、男の口でイってしまった自分の不甲斐なさに絶望する。
(てゆうか、ザクの顔、見れない・・・!)
念入りに俺のものを吸い、全て飲み込もうとしてる。もう勘弁してくれ、と奴の髪の毛を引っ張ったがその程度で諦めてくれるはずもなく、吸い上げられてるうちに我慢できず俺は二度目をむかえた。
体がビクビクと震える。
気持ちよさはとっくに消えて、けだるさと後悔しか胸になかった。
「――ぷはあ、ごちそうさっま~!」
「・・・」
「ほ?どうした、元気ねーな?ルトー?」
「・・・・」
さっきとは打って変わり元気満々のザク。俺は顔をそらし、黙り込んだ。
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