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俺がこうして健康でいられるうちは、問題ないだろう。
悩める問題は数多くあるが、基本的には通販で済ませられる時代。瑠璃には家から出られないことを心苦しく思わないで欲しかった。逆手に取って、出られないからこそこういう道に進めた、なんてことが言えるような優秀な人材だからだ。
瑠璃はいつか、自宅を事務所にした会社を作るかもしれない。そうすれば本当に家が職場になる。外に出なければならない用事は、別の人間に任せればいい。
もしもそうなったとき、しっかりと役に立てるように、俺も多方面から努力をしよう。
彼女がこうなっていなければ、クビを恐れるあまりではあったが、ここまで仕事に対して責任感を持てなかったかもしれないし、思いやりのない生活をしていたかもしれない。もしも、は腐るほど想像できた。
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