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誰かに支えられて落ちていなかったあたしはびっくりした。
ゆっくりと目を開けて、振り返ってみると………。
実「あっ。西島くん……」
さっき職員室で見た人が、あたしを支えてくれていた。
隆「アホだろ、あんた。どう見ても女子にこの量は無理でしょ」
相変わらずの毒舌。
でも、助けてくれた。
男「すいません! 大丈夫ですか?」
あたしとぶつかった人があせった様子で駆け寄ってきた。
実「あ!大丈夫だよ! 」ニコッ
見た感じ、後輩っぽい男子。
男「ホントにすみません!」
実「いいよ!いいよ!助けてもらったから、気にしないで!」
ペコペコ謝る姿が初々しい。1年生って感じ。
うしろにいた西島くんは、散らばってるノートを集めはじめてた。
実「あっ!ありがと! 西島くん」
隆「いいから早く拾いなよ」
実「うん!」
えぇーっと、なんだかんだでいい人? よくわかんない。
怪力女って言ったことは許さないけどwww
男「あっ。僕も拾います!」
実「ありがと?!!」
そして後輩くんもノートを拾ってくれた。
あたしも残りの数冊をかき集めていたけど、西島くんは半分以上のノートを持って、先に教室へ行ってしまった。
実「あっ!拾ってくれてありがとね!」
あたしは後輩くんからノートを受け取ると、急いで西島くんについていった。
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