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基本的に、より多くの光量を求めて、歩き出す。
ひたすら真っ直ぐ。
トレッキングシューズ、求むっ!!
足の裏もやばくなってきたぞ。
たった30分歩いただけでもう辛いよ~。
せめて、スポーツで体力とか作っとくべきだったぜ…。
オレは学生時代、文化系だった。
「…ォ~…」
つらつらと思案中に聞こえた声。
「え?…今の」
明らかに人じゃない。
鳴くって言うより、吠えた、みたいな?
「ウオオオン…」
「うっ!?近いんじゃ?…野犬がいるの?…マジ?」
どっか隠れる所!前方左右見るけど、ない!
「はっ!まさか、これくらいの血の匂いで?」
その時、パキッと後方で音がした。
オレの身体がビクッと固まる。
そのあと、音は無くなったけれど、なんかこういうのって、真後ろに居たりしない?
'フゴフゴ'って、ほら鼻息が首筋に当たっているよ~。
………って、なんで首筋?犬じゃないの?
'フゴフゴ'言わせてたまに、'フンッ'と言っている。
「………」
鼻息が段々下に向かっている。
なんだろう?なんか、検分されてるいるような…'ペロッ'って、手の平を舐められた。
「…~っうわぁぁっ」
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