ミラクル

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今日は暇だった。 仕事が暇だった。 ほんと、暇だった。 まぁたとえ忙しくても僕は暇を持て余すけど。 仕事が暇とゆーのは危険な事だ。 なぜかとゆーと 『仕事がないから会社が倒産しちゃうのさ、しちゃうのさ。ぷりりん。』 とかゆー理由ではない。 まぁどの会社だって暇な時期はあるだろうし。そんな心配はナッシングシングソング。 そうじゃなくて、その理由とは、そう、普段ならあまりしゃべらない上司が、ここぞとばかりに話し掛けてくるのだ。 もうなんか暴走機関車のごとく話し掛けてくるのだ。 暴走機関車トーマス。 あー嫌だ。もー嫌だ。 いや別にいいんだけどね。 世間話とか別にいいけどね。でも今日は違った。 僕がいつものよーにデスクで暇を潰すためだけの4コマ漫画(どらえもんのパクリみたいなやつ)製作に打ち込んでいたら、向こうから上司(37歳)が歩いてきた。 でもそんな事にはミジンコ程も興味がナッシブルなので、気にせず4コマ漫画(のびたみたいな奴が筋トレしてる話)製作に打ち込んでいた。 ふと、横に気配がした。 見ると、上司が横に立っている。 僕はクールな表情つくり、おもっきし仕事してました的な感じで『どうかしましたか?』と尋ねた。 きっとそのエレガンスな声色は、若くてふわふわロン毛の貴族を彷彿させたであろう。いや知らんけど。 そしたらね、上司が「ルーシー君はプライベートどんな事してんの?」とか意図のわからん事言ってきたんですよ。 プライベートて。プライベートてなんやねん。 男同士でプライベート聞いてどないすんねん。 もう、ミラクルですよ。 男が男のプライベートの事を聞き出そうだなんて、もう今世紀最大のミラクルですよ。
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