「食」

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「食」

「私って肉食だからね!今夜は帰さないわよ!」 そう言って自分の好みだったり、そうじゃない男性でもとりあえず夜をともにしないと気が済まない彼女はそれが許されるだけの美貌の持ち主ではあった。 一人に絞ればいいのにふしだらに思われてるよ そんな陰口を聞いても 「イケメンが数こなしたりするでしょ?あれと同じじゃん。」 軽く言われてしまうと口を閉ざすしかない。モテない男は自分も誘って欲しいな~なんて思っている。 最近周囲が賭けのネタにしているのが彼女が本気で夢中になってしまうような男性がいつ現れるか?ということだ。 自分に自信がある所謂イケメンが次々と挑むが一晩遊ばれて終わりというパターンの繰り返しだ。 これが女性なら「ヤリ逃げされた~」となりかねないが如何せん遊んでサヨナラするのが女性なので未練がましい男はストーカーにでもなるしかない。 そしてそれが実現化してしまった、自信過剰な男が一晩で相手にされなくなったことに逆上したのだ。 朝方、また遊び疲れてマンションに帰り着いた彼女に刃物で襲いかかったのだった。 瞬間は驚いたが軽くかわして言い放った。 「傷害で捕まって仕事も全部パーにしたいの?一晩遊んだだけで終わりでいいじゃん?もっと私とヤリたいの?」 そう言われてしまうと男は黙ってそそくさと立ち去るしかなかった。 まだまだ彼女の男遊びは終わりそうにない。
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