「永遠」

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「永遠」

「アンチエイジング効果のあるのはみんな使ってるから私って実年齢に見られたことないのよ♪。」 化粧品バリバリフェイスの婆さんがみっともない自慢をしている。 「脳もアンチエイジングで幼児のままみたいね。恥ずかしいとか客観性が一切育ってないわね。」 嫌味に聞こえるが言っているのが親友なので許されているのだ。どうしてこんな二人が親友なのかは周囲の謎である。 「そうよ。アンチエイジングの一番の敵が大人社会のストレスだから私は意図的に幼児の穢れない感性を保ってるのよ。」 あぁ言えばこぅ言うで延々やり取りは途切れない。 「馬鹿ね、幼児ほど利己的でひとの迷惑とか考えなくてストレス撒き散らしてる存在はいないのよ。自分さえ良ければって性格が出てるだけじゃないの。」 「生き物は元来みんな利己的なのよ。じゃなきゃとっくに人間なんか絶滅してるでしょ?一億総活躍って敗者が居ないと自由経済なんか成り立たないのにあり得ない欺瞞ってよっぽど馬鹿じゃない限り誰でもわかるみたいにね。」 「少しはわかってるじゃないの。だから他のアンチエイジングバカよりはマシなのね。でもそうやって若さをキープし続けてどうしたいの?」 「このテーマで人気ブロガーになっちゃたしそれでアフォリエイトやら化粧品とか健康食品の会社から収入たくさんだから降りられなくなったってのが正直あるわね。最初はほんの遊びのつもりだったんだけど死ぬまで若くいなきゃいけない存在なのよ、永遠にね。」
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