1、弁護士桜庭センセイの秘めごと

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さっきの女性スタッフ達の言葉をしみじみと感じ、執務室に戻る。 デスクに座り、 ああ、誰かこっそりとこの辺りに〝今夜、8:00に××で”とか、そんなメモでもこっそりと置いていってくれないだろうか…… なんて事を考えていると、コンコンとドアをノックする音が。 「ど、どうぞ」 いかん。 そろそろ終業前というのもあって、気持ちを緩めすぎた。 仕事モードをオンし、デスクの上にあった内容証明を見ているふりをしながらドアが開くのを待つ。 と、 「失礼致します」 入ってきたのは秘書の峯岸さん。 「あの桜庭先生、明日のスケジュールに少し変更がありますので内容はメール送信もしているのですが、一応こちらもご確認下さい」 「ありがとう」 クールに渡された明日のスケジュールを確認しているが、今、俺はかなり緊張している。 執務室という密室に女性スタッフと二人きり…… しかも、峯岸さんはこの事務所の中でもダントツで清純派美少女系のスタッフなのだ。
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