1、弁護士桜庭センセイの秘めごと

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ズーン…… と落ち込んでいたら、またコンコンとドアをノックする音が聞こえてくる。 「どうぞー…」 そんな力抜けた返しをすると、 「あの、桜庭先生……」 「……!?」 こ、この声は峯岸さん……! もしや、まだ何か俺と色々と交わしたいプライベートな会話があるとか……!? と期待し、ドアの方向を見るが、 「桜庭先生、お客様が見えられています」 「客……?」 クライアントじゃないのか?と思ったけれども、 「……!!??」 全然違った。 峯岸さんの傍に立っていたのは、高いヒールを履き、高級ブランドスーツを纏う女性。 「はぁい、錦」 「ね……」 姉さんだ……!
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