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「私、実は……ずっと桜庭先生が好きで……本当は直ぐにでも積極的に押していきたかったんですけど、それじゃ絶対に引かれちゃうと思って、素の自分を隠し続けて……でもっ、昨日凄く素敵な女性が現れて、もしかして彼女かもしれないって思ったら、せめて想いは伝えたいって思って、でも、彼女は居ないっていう話で……けど、また何時素敵な彼女が出来るかもしないって考えたら居てもたってもいられなくなって、食事だけでもって思っていたんですけど、一晩の思い出まで欲しくなっちゃって、桜庭先生が酔い潰れたのをチャンスとばかりにホテルに連れ込んで……っ」
な、
なんだか何時ものイメージとは違って、早口過ぎて内容がよく耳に入ってこないけれども―…
「連れ込んだ、って……」
「酔い潰れた桜庭先生を担いで来ましたっ!」
「峯岸さん……が?」
「はいっ!私、こう見えて、高校までレスリングしてて、柔道や空手の経験もあるんです!」
「峯岸さん……が?」
「はいっ!!」
そうか……そんな経験が……
「桜庭先生、本当にごめんなさい!気持ち悪いですよね?桜庭先生が好きすぎて勝手に夢小説とか書いちゃうんですっ!こんな女、嫌ですよねっ?」
「いや……」
正直、色々と衝撃過ぎて反応に困るのは確かだけれども……
でも、
「好きって―…本当ですか?」
「はいっ、桜庭先生の執務室の匂いを嗅ぐのが日課な位にっ!」
峯岸さんが俺を好きは本当という事……
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