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「そんなことしても無意味だ!どうやったって変われるわけなんてない!」
また僕は叫んでいた。多分、これだけは伝えたかったんだ。
「実際問題、俺への世間の目は変わったよ。それはここまで完璧な人間はいないからさ」
もう、この人に何を言っても無駄だろう。歪みきった完璧を語るのだから。
やることは一つしかない、それを変えるのはあのスマートフォンを壊すことだ。
「そんなの壊してやる!」
僕が大きな声を出し、向かうと、背を向けて逃げようとする。元々、運動神経は悪いようで足がもつれて、床に倒れ込んだ。
その隙をついて奪い、何度も何度も踏みつけて壊した。
「な、なんてことをしてくれたんだ!」
あんな静かに話していたのに、今は無惨になったスマートフォンを見て叫んでいる
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