第1章

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僕のクラスには完璧を形容したような男子生徒がいる。名前を黒田拓也と言う。 見た目も頭も良く、運動だって難なくこなして、人当たりも良い。 そんな彼にはクラス、学年違えど友人が多い。 僕も友人になりたいのだが、僕は彼に近付くことが出来ない。 それは僕の特殊な体質のせいだ。 『電磁波過敏症』 簡単に言ってしまえば、電磁波がある所に曝されると様々な症状が出てしまうもの。 病とされている国もあるらしいが、僕の場合は電波による頭痛のみで、昔と比べれば良くなっているし、ただの体質だと思っている。 これがどう関係しているのかというと、彼に近付けば近付くほどそれは耐え難い程の頭痛に変わるのだ。 .
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