第1章

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助走からの背面飛び。見とれてしまうくらい美しかったが、彼が飛んだ瞬間に物凄く頭が痛くなる。 頭を上げるころには足が引っ掛かったのか、バーが落ちていた。 友人達は彼の勇姿を誉めていて、僕もその輪に入れたらと思ってしまった。 次の授業では前回行った小テストが返ってきた。彼は勿論、満点だった。 だが、彼は自慢や気取らない。 そして、また物凄い頭痛が襲ってくる。 最近になってから、彼が何かをする度に頭の痛みが走り、確実に悪化している。 .
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