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「確か、電磁波が駄目ってやつだったよな?つまり、俺が近くに行くのか駄目なのか?」
その言葉に頷く。彼は『電磁波過敏症』だけで理解してくれたようだ。
「ははっ、何だよそれ!俺がサイボーグとでも言いたいのかよ」
笑いながら、そんな冗談を言う。
「ぼ、僕もそれだったら嬉しいな」
取り敢えず、彼の冗談に乗ってみた。でも、これは僕の本心でもあった。もし彼がサイボーグなら、まだ諦めがつく。
「それは残念だったな。俺は一応、人間だしな。そうかそうか、これで君だけが俺に近付かなかったのが理解出来た…」
顔を上げた時には彼が本当に黒田拓也なのか分からなかった。
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