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兎にも角にも、この国の現状はかなり荒んだものだね
私的には、刹那が主人公サイドとして楽しく謳歌してくれればいいんですけども……傍観者だし。
真「兎に角、心配はありません。もし何かされたのならば…やられた分以上にやり返すまでです」
ガ「……わかったよ、もう言わないから。だから手はおろして」
すまそ、つい。
まあでも、私は決意したよ
少し距離をとるガイさんに目を向け、外し忘れていたお面を外しながら私は口を開けた
真「バックサイドに、入れてもらえませんか?」
ガ「………あのさぁ、闇ギルドって言ったよね?」
真「ええ、存じてますよ」
だったら何で?という顔ですね
闇ギルドと言われ、詳しい内容を想像出来る人は半々でしょう
一応ここは、王族直々に出された依頼を受けている事があるけれど、それ以外にも依頼はある
腐った貴族の調査や、普通の討伐依頼。
勿論、暗殺なども多いですね
真「理由のない暗殺を受けるようなギルドなら、入りたいとは思いませんが…しっかりと調査をした上で、排除すべき対象を選んで受けているでしょう?」
だからです。と、付け加える
奴隷売買、殺人鬼、ペテン師
人々を傷つけている人がのうのうと生きる事は、嫌いですからね
キャラが変わってないかって?
言ったでしょ、性格は良くないと。
真「傍観者でありたい、でもそれは一人の友人に対してだけです。私は私で、自分の生き方を見つけていきたいので……」
ガ「だから、うちに入りたいってこと?」
真「まあ、そうですね」
勉強も、武道も、何もかも、やりたくてやってきたわけじゃない
やりたい事がないから、やった分身につき、尚且つそこからやりたい事が見つけられるかもしれないと思ってたから、やってきた
巻き込まれといえど、折角生まれ変わったわけだし……第二の人生、好きに生きたいでしょ
ガ「……君がいいならそれでいいけど、条件はあるよ」
真「依頼を受けるときに、此処の名前を出さないこと。ですかね」
ガ「…わかってるならいいけど」
さっきの話を聞いてたら想像はつくよね
此処のギルド員となれば、もし目をつけられた時に嫌でも彼が命令されるし
そこは了承しておいた
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