学校逃げて、超逃げて。

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そのあと、寮などについても詳しく説明を受け終え、のっぺりする刹那を他所に私は理事長とお話しです 真「三本ライン無しで学費免除を受けるためにはどうしたらいいですかね?」 「うーん…テストで常に主席、プラス成績を見て決めるけど、それだとどの道三本ラインだよー」 真「質問の答えになってないね、私は国の駒になる気は無いと言ったんだが」 「………あはぁ!なるほど、君は革命派かなぁ?」 真「違います」 一瞬目つきの変わった理事長にそう言い切り、私はソファーに身を沈めました なるほど、確かに革命派はいるみたいだけども…面倒なのはパスだ 「君は今の王族が嫌い?あの王のいいなりにはなりたくないって事だよね?」 真「私は私なので、誰かに指図は受けたくない。それだけ」 「ふぅん…仲良くなれそうだ!今度お茶でもしながらお話ししよーよ!」 刹「お茶?僕もしたいです!」 「女子会だよー?」 なんか、盛り上がってる 理事長が女の人なら刹那に惚れてくれればとか思いましたよ ロリババア(褒め言葉)は流石に落とせないようでした コンコンっ ガチャ 「失礼します、編入生迎えにしましたー」 「あ、きたきた。じゃあ私はここまでだから、あとはよろしくねー!真琴ちゃんバイバイ!」 真「………」ヒラヒラ 顔が見えない声の主は、扉の向こうに立ってるようだ いつの間にか名前呼びになってた理事長に手を振り、私と刹那は理事長室を後にしました それでだ 「……おめぇら、どっかで会ったことあるか?」 真「さぁ、記憶にはございませんね?」 刹「うーん…僕もわかんないです」 廊下に出て目に入ったのは、フワッとした青い髪と、細められた青い瞳の男 隊服を羽織り、腕を組みながらこちらを見る男は、私と刹那のラインを見てため息を吐いた 「まーた三本ラインが増えやがった……まあいいや。レイ・グラン、お前らの担任」 真「北条真琴です」 刹「神田刹那です!」 レ「知ってる。俺に迷惑かけねぇなら何でもいーよ」 頗るやる気なさげな担任、グラン先生は……サンダルを鳴らしながら歩いて行きました 此処の人って、揃いも揃って付いて来いとか言わないですよね まあ行きますけど
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