傍観者でございます

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真っ白な空間に寝転んでいた私は、むくりと起き上がってみた 「やっほー!気分はどう?」 真「いいから私を元の場所に戻せさもなくばその目障りな金髪一本ずつ抜くぞ」 「やめて!?!?!!!?!?」 なんか、目の前にイケメンがいた 比較的ポーカーフェイスな私ですが、目の前のイケメンが何かわかっている時点で真顔だよ 顔の力とか一切入ってないよ 「え、えっと……僕神様なんですけど……その、異世界に転生して世界を救ってほしいというか……」 真「それ私いらないですよね。この人だけですよね。完全巻き込まれただけですよね」 「い、いや…一応素質がない人は吐き出されるから……ここにいるってことは必要なのかと…?」 真「傍観者は傍観者らしく傍観者してたいんですよ察しろ」 かなり離れた距離にいる神様と言ったイケメンをガン見しながら言ったよね 王道ファンタジーとか、転生物とか、非王道とか、諸々全てにおいて大好きだよ? 愛してると言っても過言じゃないですよ でも、自分が巻き込まれるのはちょっと違うというかさ…理解してほしい 真「つーかいつまで寝てんだよ起きろ」 刹「ヘブァ!?!!………あれ、ここどこ?」 とりあえず、私の横に寝てた刹那は叩き起こしたよ かくかくしかじか説明して、王道主人公らしく承諾したのち色々特典満載につけてもらってた 私?携帯で時間確認してる 「よし終わった!今から行くメロディアスは、魔物とか魔法とか沢山のファンタジー世界だよ!世界を救って、楽しく生きてきてください!」 刹「え?まだ真琴の準備出来てないですよ?」 真「私いかないし」 刹「………………え?」 間が長いな 煌びやかな笑顔の神様からこちらに目を向けた刹那は、驚愕の顔を見せた後再度神様に笑顔を向けた 刹「すみません!真琴がいかないなら僕行けないので、他の人を探してください!」 真「ざけんな行けよ」 「他とかいないから!!!?!?」 必死に説得を試みる神様に対し、全てを断る刹那にため息しか出ません 今更だが、刹那は私至上主義だ
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