転校した俺が不思議な少女に出会った件

12/13
前へ
/13ページ
次へ
静まり返る部屋……テーブル越しに海那が座り事情を話した 少し驚いた顔をするが俺は焦らずに続けてしゃっべった 「ーーっとう言うわけで……アレまぁ?」 テーブルにうつぐせのまま眠ってしまってる海那 少し胸を撫で下ろした まぁ今考えても無駄なのかな……とか思いつつ家事にをしまくる晴太 「えー……それは無いですぅよ?晴太様?」 ビクッとして両手に持っていた皿を1枚割ってしまった 恐る恐る後ろを振り向くがどうやら寝言のようだ 「……脅かすなよ、なんか焦ったじゃねぇか」 するとインターホンが鳴り響いた カメラを覗くとクラスメイトの荒木がそこに立っていた 「なーんのようですかー?」 「こないだ貸したあれ……返せよ」 「あ?待ってろR18禁」 「テメェ誰がーー」 ほのぼのした顔でカメラの電源を切る 悪く思うなよ……そう思いながら廊下を歩く 部屋を探し始める晴太何を探してるかって?野蛮だな聞くなよとか思いつつ探すが…… 「あれ?……アレアレ!?」 布団の上に座り腕を組み考え始めた アレが……あの射程範囲であの場所にあるはず……ん? 待てよ……なんで部屋がこんなに…… 「高級感あふれる聖地に都市発展してんだよ!」 心からの声が口に出るほどだった……しかもPНPがパワーアップしてPitaになってやがる…… つーことは……とっさに考えて廊下を走りめくり冷蔵庫を開くと…… 「眩しい!?何なんだ……」 目の前には高級な物ばかり……ただ普通なのはコーラだけ 「なん…だと…?コーラだけが……浮いて周りだけが高級な物だと……引き立て役かよ」 コーラを取り出してコーラさんだけにコーラなの?とか思いながら床を転がっていると 「おーい友人……玄関開けっ……」 目線が痛々しい 「や……やぁ……コチラは別次元です(裏声)」 スマホを取り出して写真を撮ってこう呟く 「ヤベェ……いいのが取れた」 逃げ出そうとしたから腕をつかんで振り向いた瞬間にコーラを口の中に突っ込んだ 「わりぃな……ガキはまだ寝てろ……安心しろ、スマホの写真すべて抹殺な」 カッコよく言ったみたいだが……しっくりこない 「ん……晴太様……そちらで何されてますか?」
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加