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「……それならいい」
「うん!じゃあ、うどんで!」
よかったー、ほっとしてるとクッションの上の、
彼の顔が横を向きにやりと笑った。
「ひとつ賢くなってよかったな」
……も、もしかして途中から弄ばれてた!?
そう気付くと一気に体温が上昇する。
「これに懲りたら、
もうコーンのことは出すなよ」
「……うん」
黙ってしまった私に満足そうに、
彼の唇が私の唇にふれる。
……トウモロコシのことは。
初めて知った彼の欠点だったけど。
結局それを使ってからかったところで
自分に戻ってくるだけなのでもう使わない。
……あ、でも。
恥ずかしがる彼は非常に可愛かったんだよねー。
やっぱり――。
【終】
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