欠点

10/13
前へ
/15ページ
次へ
「……はい?」 ……この人は赤くなって、 なにを突然云い出すんだろ? 「別に、 誰でもうーたんに会わせてるわけじゃなくて、 その、朝比奈さんはいつも俺の話、 ちゃんと聞いてくれるし、 その、あの……好きだ」 「はい?」 赤くなって黙ってしまった斉藤さん。 いや、 あの完璧な斉藤さんが こんな状態なのがまず信じられない。 そしていま云われた言葉も。 「……だから。 朝比奈さんが好きだ」 「……うーたんより?」 「うーたんより」 「……ほんとに?」 「ほんとに」 えーっと。 その、……うん。
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

33人が本棚に入れています
本棚に追加