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「ひとつだけ条件があります」
「なに?」
「うーたんの話、禁止、とは云いません。
でも、ちょっと控えて貰えたら」
「……善処します」
「はい。
じゃあ、……好きですよ、仁史さん」
斉藤――仁史さんの顔が
眩しいくらいの笑顔になる。
こうして私たちは
付き合い始めたわけだけど……。
「もうさ、理奈、
涙ぽろぽろ零してぎゅーって俺に……」
「仁史さん!!!」
自販機コーナー。
嬉しそうに話してる仁史さんの前には、
苦笑いの男性社員。
「ちょっと、こっち来てください!!」
「えー」
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