おにゃのこ事件録

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「さて、何から聞きたいですか?」 私の左隣にルイさん、ルイさんの隣にシーラさんとイヴさん、私の向かいに丈さんと蓮さんというコの字型の状態で座り直しました ちなみに白月さんは子狐の状態で膝の上にいます。モフモフが気持ちいいです 「とりあえず、その人はオルトの育て親でいいのよね?」 「そうですよ。ちなみに10年ほど一緒にいます」 こう考えると10年って長いですよね。というか、よく私のような子どもを育てようと思いましたよね、この人 少しくらい感謝してますよ。仕事さえしてくれればですが 「えっと、オルトくんの家族は…?」 「そうですね…ルイさん、話してもよろしいでしょうか?」 「僕はいいと思うよ?悪い子たちではないからね」 …どこまで話すべきでしょうか?とりあえず、ルイさんの職業は伏せるべきですね 「私に家族はいません。というより、覚えていないんです」 「覚えてないって家族のことをか?」 丈さんが驚いたように目を見開いて聞いてきましたが答えは変わりません。覚えていないものは覚えていないんです 「ルイさんに拾われる前の記憶は曖昧なんです」 「それは鬼子ってクソ女が呼んでたのと関係あんのか?」 蓮さんは嫌なところで鋭いですね…どうしましょうか、 突然腕にもふっとした感触が伝わりました。チラッと白月さんを見ましたが我感せずといった態度をとっています …でもまあ、なんとなく伝わりましたよ
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